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【書評】ガラパゴス化する日本

  • 書籍 ガラパゴス化する日本 (講談社現代新書)
  • 評価 ★★★★☆ 10年後、またそれ以降の日本がどういう姿をしているのか、考えるための指針となる一冊。「ガラパゴス化」を軸に据えて、幅広い話題を扱った1冊。「ガラパゴス化」の入門書としておすすめ。

本書を読んでいると、日本以外の市場に目を向ける事なく現状にしがみついたままであると、日本国、日本に拠点を置く企業、日本に暮らす日本人のそれぞれが時間が経つと共に貧しくなっていくのだなということが分かります。

そういう未来にならないためにも本書では日本国に「出島」をつくって、例えば神戸に従来の日本とは異なる政策を実現できるシンガポールのような特別地域をつくって、ガラパゴスを防ごういう処方箋が書かれています。また、日本製品の脱ガラパゴス化、ひいては日本企業のGlobal化にとっては何をしなければならないかについても6つの観点から説明されています。

あとは若者の雇用問題、非正規雇用と正規雇用の差、非正規雇用につかざるをえない現場についても書かれています。これまでの終身雇用制度では解決できない雇用問題への対応としても、解雇規制を導入できる「出島」シナリオは有効であると本書は述べています。

ただただ一生懸命に目の前の仕事に励みさえすれば右肩上がりに成長できる時代は終わって、知恵を絞って考える時代になったのだなとも思いました。そしてこれからの時代に備えて頭の中を一旦整理できるという意味でも本書はお勧めです。

本書は短時間で読めるというのは利点ではあるのですが、一方で新書という媒体であるため、より深い内容を知りたいと思う場合には物足りないかなとも思いました。

また幅広い話題を扱っているため、「別にガラパゴス化でどこが悪いんだろう。」と思っている人達にはこの本の主旨は伝わらないかも。そういう人達は「新興衰退国ニッポン」を読んだり、こちらの記事、『大胆予想、未来の日本社会!』がお勧めです。

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