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Twitterから生まれた書籍

  • 2010-09-17 (金) 21:39
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9月16日にDiscover21より発売された『20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ~20世紀の半分以下の時間と費用で学ぶ最新最短英語学習法~』はTwitterがあったからこそ生まれた書籍です。この書籍はTwitter上でほとんど全ての原稿が書かれ、また書籍化の話がまとまりました。この独特の経緯について記事にまとめました。

この記事は「本を書いてみたいけど知名度のない人達」に読んでもらいたいです。Twitterを活用してNet上で注目される方法を紹介しています。

以下、「Twitterがあったからこそ」とはどういうことなのかを説明させていただきます。

  1. Twitter上で書籍の元になった文章を書いた(約30万文字、書籍2.5冊分)。
  2. Twitterのおかげblogが注目された。
  3. Twitter上にて書籍化の話がまとまった。

それぞれの項目を順番に説明していきます。

1.Twitter上で書籍の元になった文章を書いた(約30万文字、書籍2.5冊分)。

私は今回の書籍の原稿をほぼ全てTwitter上で書き上げました。今年の2月中旬から6月初旬までの約3ヶ月半をかけて約30万文字(書籍2.5冊分)の文章を書き上げました。

Twitterに投稿することで読者の反応がよく分かります。面白い内容を書けばたくさんReplyをもらい、たくさんRetweetされます。一方、あまり面白くない内容を書けばほとんど反応がありません。blogに記事を書くだけだとここまで色々な反応を貰えないので、私はTwitterがなかったら途中で執筆意欲がなくなって、300以上のblog記事を書き上げることは出来なかったことでしょう。このことと関連してTwitterが登場する以前にある大手bloggerがこう言っていたのを覚えています。

「blogにたくさんのAccessがあるのだけれど、コメントはないし、感想のMailをもらうこともない。まるで壁に向かって話しているようでこれ以上書く気がなくなった。」

もしTwitterがなかったら私もこのbloggerのようになっていたかもしれません。Twitterで多くの人達とやり取りが出来たからこそ、執筆を続けることが出来ました。

また、Twitterに記事内容を書くことで自分の知らない内容やどんな記事に興味があるのかといった事をFollowerの方々から教えてもらえたりします。自分の知らない多くの事を私はTwitterを通じて教えてもらいました。ですから、自分ひとりで原稿を書くよりもずっとblogや書籍の内容は面白いものになったと思います。

例えば、今回の書籍の名前「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」もTwitter上でブレストをして決めました。その時は100以上のReplyをもらって本の名前を検討しました。ちなみに、帯に書かれている「英語なう!」というキャッチコピーはこの記事を担当されている安齋さんが考えてくれました(※この記事は誠ブログ用に書き下ろした記事です)。これを裏付けるように、書籍の中では10人以上のTwitterのIDを紹介しながら彼らからもらったコメントを紹介しています。こういう風に多くの知恵が集まって書籍は出来上がりました。

2.Twitterのおかげblogが注目された

blogをわざわざ読んでくれる人は少ないですが、140文字に収まるTweetは読んでくれる人がたくさんいます。なによりTweetですと自動的にTime Lineに流れてくるので、読者は意図せずに読んでくれます。Tweetが映画の予告編のような役割を果たしてくれたのです。このTweetで私の執筆内容に興味を持ってくれた人達がblogに訪れてくれました。結果としてblogがまだほとんど注目されていなかった頃から、私のblogは「500~1,000回 / 1日」くらいの割合で読まれていました。

そしてblogのファンになってくれた人が他の人達にblogを紹介してくれたり、またblogをはてなブックマーク(日本最大のSocial Bookmark Service)に登録してくれました。その結果、ある時一気にblogが注目されました。はてなブックマークが集中した5月初旬の4日間ではなんと約10万回以上もblogが読まれる事になりました。ここで獲得したはてなブックマークは現在も増え続けており、この記事を書いている時点では2,392です(この数字は歴代85位の獲得数)。

特にある記事を執筆している際、次のTweetは400回以上公式Retweetされました。

「社会の厳しさ」の9割は「社会は厳しくあらねばならない」という妄想を持った人たちによって作られている。日本社会はこの言葉を文字通りに実行している人が多いのだと思います。社会が厳しくなければいけないなんて誰が決めたのでしょうか。 Twitterへ

そしてこのTweetが注目されたおかげで、このTweetが掲載されている記事もまた注目されて60,000回以上読まれました。

このようにTwitterを活用すれば、多くの人に読まれる可能性があります。

3.Twitter上にて書籍化の話がまとまった

はてなブックマークがある程度集まった段階でこれはblogを書籍に出来るのではないかと思い、「書籍化を希望される出版社はありませんか」とTwitter上にて告知を行ないました。そのTweetを早速私のFollowerの一人がDiscover21の干場社長のAccount @hoshibay に転送しました。その結果、干場社長から「書籍化について興味があるので企画書を送ってほしい」という打診がありました。そして企画書を送ってからおよそ3週間後に書籍化の話が決まりました。

以上のような流れでTwitter発の書籍が生まれました。そして、最後に一つTwitterを使っていて一番良かったなと思っている事について記します。

4.Twitterを通じて多くの人達に知り合えたことが一番の財産

私のTweet数は26,000回を超えています。この膨大な量のTweetを通じてTwitter上で多くの人達に知り合うことが出来ました。Twitterのおかげで私はのべ50人以上の人達と現実で出会うことが出来ました。彼らとはTwitterがなければ決して出会う事はなかったと思います。

また、書籍の発売日には多くの人達から「書籍を買いました!」というReplyをもらうことが出来ました。書籍の売上が最終的にはどうなるかまだ分かりませんが、少なくとも私が書籍を読んでもらいたいなと思っていた人達に手に取ってもらえたので、これまで数カ月かけてblogや書籍の執筆活動を続けてきて本当に良かったなと思っています。Twitterを通じて多くの人達と知り合い、出会えた。これが私がTwitterを使っていて最も良かった事です。

 

この記事は書籍を書きたいと思っている人達の何らかの参考になれば嬉しいです。そしてこの記事を参考にして過去の私と同じように「本を書いてみたいけど知名度のない人」がTwitter発の作家になってくれたら嬉しいです。

この記事についてさらに詳細を知りたい方は以下の連絡先までご連絡をください。

著者 Hiroyuki Hal Shibata

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